私の誕生日にドアのカギを交換した思い出
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我が家では玄関ドアが壊れてしまった事によって、母親に少し寂しい思いをさせてしまった経験があります。
私の家の玄関ドアのカギが壊れたのは、丁度私の誕生日だった為に今も記憶に深く残っています。
それは私が中学1年生の時の誕生日の事であり、その日は朝から両親が私の誕生日をおめでとうと祝ってくれており、私が帰ってくる頃には誕生日ケーキが待っていると母親が言ってくれて、本当に楽しみに学校に出掛ける事が出来ました。
その日はテニス部の練習に少し時間がかかってしまい、家に帰る時間が遅くなってしまったので急いで家に帰る事にしました。
しかし急いで家のドアを開けても家の中の電気はついておらず、まだ母親が私の誕生日用の料理の材料を買いに行っているところなのだろうと考えて、玄関のドアのカギを閉めようとしたところ、玄関のカギが硬かったので力を入れてカギを閉めようとしたところ、カギが折れる様な音と感触がしたので嫌な予感がしました。
その予感は当たってしまい、玄関のドアのカギが開かなくなってしまったのです。
このままでは両親が家の中に入れなくなると思って、何度もドアを開けようとしてみたり、ネジ穴が何処かに無いかドライバーを持って探してみたりしたのですがどうにもならず、これは母親が帰ってくるまで待つしかないと考えました。
母親が玄関のカギを開けようとする音がしますがどうにも開かず、私が事情を説明すると母親は心配そうな声で私に声をかけてくれました。
その声を聞いて母親に申し訳なくなり、どうしたら良いかと聞くと、大阪のカギ屋さんの電話番号を電話帳で調べて呼んでほしいと頼まれたので早速カギ屋さんを呼ぶ事にして、なるべく急いでカギの交換をしてもらえる様にお願いをしました。
それほど時間も経たずにカギ屋さんが到着したので良かったですが、その間も母親は玄関の向こう側で待ちぼうけになってしまいました。
しかし、カギ屋さんが玄関のカギを開けてくれると同時に母親が誕生日ケーキの箱を見せて、誕生日おめでとうとお祝いしてくれた時は嬉しくて涙が出そうになりました。
それからはドアのカギを閉める時はそっと閉める様にしています。